【かずさのくに国府探検隊】かつての日本がまるわかり!?市原市に眠るロマンあふれる史跡たちを巡ろう

房総半島に大きく広がる千葉県市原市。みなさんこの市原市に何があるか、ご存じでしょうか?

かつて、まだ市原市一帯が上総国と呼ばれていたころ、市原市には政治の中心地である国府が置かれていました。
保存状態が良く、国指定史跡にもなっている国分尼寺跡や、東日本最古の古墳など、歴史の一端を垣間見ることのできる貴重な資料が市原市には多く残されています。

今回はそんな市原の歴史を紐解き、伝えるボランティアガイドの「かずさのくに国府探検隊」山本勝彦さんにお話をお伺いしました。

市原市って何があるんだろう?

現在は8名ほどの少数精鋭で活動されているというかずさのくに国府探検隊。
立ち上げは2014年の11月でした。どのようなきっかけでこのボランティアガイドはスタートしたのでしょうか?

元々は北陸、石川県生まれの山本さん。臨海部の工場への就職を機に市原市へやってきました。
仕事をリタイアした後、時間とお金の余裕も出てきて、何かできることはないかと考えていました。

そんな時、行動のきっかけになったのはあるテレビ番組とご友人の誘いだったといいます。

「テレビをみていて、たまたま市原市でインタビューが行われていたんですね。そこで、市原市はどんなまちか?なにがあるのか?という質問に、パッと答えられている人がおらず、なんだか切なくなってしまった(笑)」と話す山本さん。

その番組を一緒に見ていた山本さんのご友人の方が、「市原市には国府があるじゃないか、もっとこの歴史ある市原を知ってもらいたい!」という思いを抱き、山本さんもその考えに賛同してかずさのくに国府探検隊はスタートしたそうです。

「市原市の歴史をたどると当時の政治が分かるんです」

かずさのくに国府探検隊は、現在は4つのコースを用意し、そのうち1つはおよそ月に1回のペースで定期的にガイドの活動を行っています。

そのほか不定期で、小学校の生徒たちなど、団体のガイドを行うこともあるといいます。
市外の方からの申し込みもあり、「市原のことを知ってもらえるのは嬉しい」と山本さん。

お話をお伺いすると、全国に点在する中でもトップクラスに保存状態の良い国分寺・国分尼寺をはじめ、
千葉文化遺産に選ばれている飯香岡(いいがおか)八幡宮、東日本で最も古い古墳である神門5号墳や、
日本最古の文字が書かれた鉄剣が出土した稲荷台古墳など、歴史あるスポットがいくつもあるようです。

「特に国分尼寺は、奈良時代の建物をそのまま再現しています。まるでタイムスリップしたような気分を味わえます」

中には西日本の方からわざわざ古墳を見に市原市に来る方もいらっしゃるとのこと。
歴史好きな方にはたまらないですね!

「歴史的な資産の多い市原市で起きていたことを歴史をたどって明らかにしてみると、京都・奈良など中央で起きていた出来事とつながってくる。市原市のことを調べていると、当時の日本や世界の政治情勢が見えてくるのがとても面白いと思います」

「ガイドしながら新しいことがどんどん見えてきます」

活動開始から5年間ガイドをやってきている山本さん。
何度も同じコース、同じ場所に足を運んでいますが、ガイドをするたびに新しい発見があるとのこと。

「プロの歴史研究家などではないですが、だからこそいろいろなものに縛られたりすることもなく、自由に調べたりガイドをしたりすることができます。実際にその場所、コースを歩いてみると、本には載っていない、これまでに見つかっていない発見があることも多くあります。これはやはり観光ガイドの面白いところですね」

リピーターのお客さんにも前回には話さなかったような小話をはさんだり、寄り道をされたりするようで、歩くたびに違ったガイドを聞くことができそう。

山本さんの案内を聞きながら、昔の日本に思いを馳せてみる…きっととっても刺激的な時間になりますね!

市民の方からの反響も良いようで、「自分の地元、身近なところにこんな場所が、歴史があったのか」と感心してもらえるのが嬉しいそうです。

地元の方も知らないような市原市の魅力が、山本さんの話にはいっぱい詰まっているんですね。

「歴史だけでなく自然も多くて雰囲気が良いです」

「リタイア後、もともともっていた古代史への興味を活かしたライフワークが確立できてとてもありがたい」と話す山本さん。
休みの日も辺りをウォーキングして、ガイドのタネを探しているそうです。

そんな市原市の好きなところをお伺いすると、「雨が少なくて過ごしやすい気候なのが良いですね。南部の田園風景は解放感があって素敵ですし、あとはゴルフが好きなので、ゴルフ場が多いのが嬉しいです(笑)」とのこと。

歴史的な資源が多いだけでなく、緑豊かな風景が広がるのも市原市の魅力。訪れる度に違った楽しみ方ができそうです。

「観光案内の輪がもっともっと広がっていくと良い」

今後の課題は後継者探しだそうで、歩きながらアドリブも入れてガイドをしていくのは誰にでもできる業ではありません。
並行して、楽しんでもらえるガイドをするため、勉強会なども継続して行っているそうです。

「市原市に眠っている観光資源はまだまだあると思います。今ある観光資源を有効活用し、お客さんを呼ぼうという意識や、観光案内できる人がついてお客さんを楽しませようという動きがもっともっと広がっていくと良いですね」

山本さんにお話をお伺いしながら、ロマンあふれる市原市のことを私もどんどん知りたくなっていきました。

「市原市役所周辺は主要な歴史スポットがまとまっておりサクっと巡れるのでまさにゴールデンルートです。歴女の方なんかにはたまらないのではないでしょうか。そこにもよくお客さんをお連れしますが、昔は京都・奈良から東国を見たら、横浜でも東京でもなく市原市が一番輝いていたはず。その誇りを持ちながら各所ガイドをしています」

2022年には歴史博物館もオープンし、ますます歴史探究が面白くなりそうな市原市。
みなさんもぜひ、国府探検隊のガイドさんと一緒に市原市を巡ってみてはいかがでしょうか?

山本さん、ありがとうございました!

かずさのくに国府探検隊の基本情報

かずさの国国府探検隊(かずさのくにこくふたんけんたい)
資料代100円
不定期開催
TEL,FAX 0436-23-1098