【千葉都市モノレール】鳥になって緑の上を飛んでいるよう!千葉の景色が一望できるモノレール

千葉市緑区・若葉区周辺に在住の住民にとって、気軽に利用できる便利な脚として親しまれている千葉都市モノレールは、懸垂型モノレールとしては営業距離世界最長のギネス認定を誇ります。

その千葉都市モノレールの初代にして、現在でも唯一の女性運転士を務める吉川佑香さんに、動物公園駅に隣接する車両基地で話を聞きました。

女性運転士第1号としてチャレンジしようと決めました

吉川さんは千葉県銚子市の生まれ。千葉都市モノレール株式会社に入社してから5年間は主にスポーツセンター駅の駅務員として仕事をしていたと言います。

「あのころは自分が運転士になれるとは夢にも思っていませんでした。でも日頃の業務の中で運転士の先輩と関わっていて、もっと仕事の視野を広げたいという気持ちがわいていたことは覚えています。運転士の仕事への密かな願望は持っていましたね」

 

当時はやはり男性の従業員が多く、女性にも満足のいく職場環境が充分には整っていなかったとのこと。

それでも、女性の従業員も積極的に増やしていこうという動きがあったようです。

「ちょうどそのころ会社では、経営計画に女性運転士の育成を盛り込んでいて、候補の女性社員を探していたのです。上司から“やってみないか”という言葉をいただいたときには、自分の中の夢が現実に形になるかも知れないという気持ちと、千葉都市モノレールでは女性初という不安やプレッシャーもありました。ですが、せっかくの機会なのでチャレンジしようと決めました。不安はあっても怖さは感じませんでしたよ。もしかしたら度胸があるのかもしれません(笑)」

女性運転士候補第1号に抜擢された吉川さんは、会社の運転士養成プログラムに参加。

約半年間の筆記・実技講習および先輩運転士の指導を受けながら見習いとして乗務を続け、試験に合格し、国家資格である動力車操縦者運転免許を取得しました。

その後、運転士の発令を受け、単独での運転業務に入ったのです。

 

ドアの開け閉めから車内放送までこなす運転士

千葉都市モノレールは千葉みなと駅から県庁前駅を結ぶ1号線と、千葉駅から千城台駅を結ぶ2号線の2路線があります。

女性運転士となって今年で5年目。吉川さんは現在では平均して、5往復の運転をこなしています。1往復の所要時間は約1時間15分。

「運転士の仕事はお客様の安全が第一ですから、一瞬たりとも気が抜けません。おまけにモノレールはワンマンですから、ドアの開け閉めや車内放送、具合の悪くなったお客様の対応など、さまざまな仕事を1人でこなさなければいけないのです。もちろん運転士としての技術もしっかり磨かなくてはなりませんでした」

話を聞いていると、運転士の方は運転のみならず、相当な仕事量をこなされていることが分かってきました。

「車両によってブレーキの利き具合は微妙に異なりますが、ブレーキを強くかけ過ぎて、車内のお客様のドタドタという足音が聞こえると、やってしまった! と落ち込みます。千葉駅ではホーム柵が設置されているため、停車位置が30cmずれたらアウトですし、混雑していれば駅での停車時間も長くなって遅延してしまいます。駆け込み乗車をするお客様は待たなければいけませんし…」

私も急いでいるときは慌てて電車に乗ってしまうことがありますが、そういったことのないようにゆとりをもって行動しようと思いました。(笑)

運転士という仕事は、かつて吉川さんが夢に思い描いていたよりも厳しいものだったのかも知れません。
でも彼女は辞めようと考えたことは一度もないし、もちろん今後も続けていくつもりだと言います。

だって吉川さんは度胸のある女性なのですから。

お客様の癒しになれれば嬉しいです

彼女にとって運転士としての喜びや、やりがいとはなんなのでしょう。

「朝夕に乗車されるお客様は仕事でお疲れなのだと思います。そんなときに女性のやわらかな声のアナウンスで、お客様が少しでも癒されるなら、こんなに嬉しいことはありません」

確かに、忙しい日々の中で通勤途中に心癒される出来事があると、前向きな気持ちで仕事も頑張れそう!

「乗り換えの始発駅で気軽に声をかけてくださるお客様も多いですよ。小さなお子さんに、僕、運転士さんになりたいんですけど、どうしたらいいですか? なんて聞かれることもあります。運転士になって本当によかったと実感できる瞬間ですね」

憧れの運転士さんと駅で話せたら、きっと喜びもひとしおですよね。

毎日当たり前のように利用している鉄道でも、運転士さんはもちろん従業員のみなさん一人ひとりがやりがいや誇りをもって業務に当たっている、ということを再認識させられました。

大都市と緑いっぱいの風景が最高!

―運転士として、また個人的に感じる千葉市の魅力を教えてください。

―「運転していてすばらしいと感じるのは大都市としての風景と、豊かな緑が共存していることですね。若葉区の都賀駅からみつわ台駅間の、晴れた日に遠くに見える富士山が一番好きな風景です。でものんびり風景を眺めている暇は運転士にはないんですけどね(笑)。千葉都市モノレールは懸垂型ですから目の下に線路はありません。まるで自分が鳥になって緑の上を飛んでいるような感覚なんです」

鳥になったような感覚は客室の車窓からでもきっと楽しめるはず。千葉市の風景を満喫するなら、千葉都市モノレールの利用がオススメです。

そのとき女性の声の車内放送が聞こえてきたら…ぜひ耳を澄ましてみてください。

 

吉川さん、ありがとうございました!

 

千葉都市モノレールのアクセス、基本情報

千葉市稲毛区萩台町199―1

Tel:043-287-8211