【わたしの田舎谷当工房】千葉の里山でその温かみに包まれる

千葉市はいわずと知れた千葉県の県庁所在地で政令指定都市。

人口は100万人に迫る大都市です。しかし千葉市の若葉区や緑区などでは、あちこちで緑豊かな里山の風景に出合えることも。

それは千葉市の大きな魅力のひとつでしょう。

 

千葉市の里山観光の一翼を担っており、手造り味噌体験やそば打ち教室など、昔ながらの里山の生活を満喫できる「わたしの田舎 谷当工房」の代表・金親博榮さんと、たくましい相棒の中新井田拓也さんを訪ねました。

「作るもの」が「買うもの」に変わっていく

「若葉区に広がるこの土地で生活を始めたのは約45年前です。私は佐倉の生まれなのですが、ここには叔母が暮らしていましてね。周囲に広がる山々、田んぼや畑、そんな里山に魅了されて、仕事を辞めて農業を始めました」と金親さん。

のどかにひろがる千葉の風景に魅了されるお気持ち、とっても分かります…!

金親さんはサラリーマンだったそうですが、地域のごみ捨て場の整備事業などに携わっているうちに、活動が大きくなり、若葉区全体の里山事業へと発展していったそうです。

奥さまが料理好きだったのも、生産に関わる一つのきっかけになったのだとか。

 

「その昔、農家の人々は米や大豆、野菜はもちろんですけど味噌でも、そば、もち、漬物、梅干しなども、みんな自分の家で『作るもの』だったのです」

安孫子のご出身である中新井田さんも「私の家の周りも農家ばかりでしたが、味噌や梅干しは自宅で作るのが当たり前でした」と話します。

たしかに、自宅で作れば素材本来のおいしさも楽しめ、無添加だから安心・安全で健康にも良いものが作れますよね。

工房で多種多様な里山体験を

若葉区谷当町にある谷当工房さん。冠には「わたしの田舎」とついています。どんな意味が込められているのでしょうか?

「今の時代に完全な自給自足ができるはずはないけれど、都会暮らしの方々にひとときでも自分の田舎のような生活をしてもらいたい、そういう意味で、『わたしの田舎 谷当工房』と名付けました」

工房では、味噌造り、そば打ち、石釜ピザづくり、ケーキづくりから、キャンプ、杉玉づくり、タケノコ掘り、米づくりなど本当にバラエティ豊かな里山体験を味わえます。

気持ちの良い緑に囲まれ、一から何かを作ってみるときっと想像以上にリフレッシュできるはずですよ。

 

心に元気がないときにこそ里山へ

「どことなく心に元気がないときに、緑に包まれて土の匂いをかぎながら汗を流すと、モヤモヤした気分なんてどこかに吹き飛んでしまいますよ」と金親さんは笑みを浮かべながらそういいます。

どうやら里山には人間を元気にする力が潜んでいるようですね。

1日中コンクリートに囲まれて生活している方は、スポーツジムばかりではなくて、たまには里山に出かけてみてください!

愛する人に安心・安全な食品を食べてほしい

「味噌造りなんて手間がかかって大変な仕事です。工房の味噌は販売もしていますけど、スーパーマーケットで買う方がずっと安い。でも、ここ数年の傾向なんですが、本物を志向される方が増えていますね、特にお母さん世代の女性の方に」

「自分の愛する家族、子どもたちには安心・安全な食品を食べて育って欲しい、手軽に購入できるものよりも、多少高くても本物の味を知って欲しいという、そういった方々が多いのです」

そういった方々がご自身でも味噌作りを始めたり、小さな家庭菜園を始めたりという動きにつながると良いですよね。

それは谷当工房さんの願いの一つでもあるようです。

 

人々の笑顔に直に触れられる仕事

そんな「わたしの田舎 谷当工房」に、金親さんの右腕ともいえる、現在26歳の中新井田拓也さんがやって来て5年になります。

「千葉県東金市の千葉県立農業大学校で食品加工を学んでいたのですけど、学校の先生の紹介で体験就職という形で工房を訪れました。美しい自然はもちろんですが、やって来た人々の輝くような笑顔や、うれしそうな感想に魅せられて、すぐに就職を決めましたよ。」

千葉の人の温かさが伝わってきます…!

実際訪れてみると、工房周辺ののどかな雰囲気や、迎え入れてくれる金親さんたちの優しさでとても心穏やかに体験を楽しむことができました。

「食品加工の研究室ではなく、人々の笑顔に直接触れられる仕事は僕にとっても魅力的でした」と話す中新井田さん。

お客さんが体験を楽しむ様子を間近で見られるのは活力になりますよね。

 

 

 

千葉市ほど農業に適した土地はない

金親さんは72歳ですがまだまだお元気で健在、そこに若い中新井田さんも加わって「わたしの田舎 谷当工房」は、これからもずっと千葉市の里山のすばらしさを伝え続けてくれるでしょう。

金親さんはうれしそうに中新井田さんの横顔を見つめながら教えてくれました。

「こういう若者が増えて欲しいですね。そしてやり始めたら続けて欲しい。千葉市にはすばらしい自然があって、大消費地の東京もすぐ近くなんです。千葉市で米や野菜ができなかったらどこに行ってもできないですよ(笑)。千葉市の里山ほど農業に適した場所はないですから」

中新井田さんも、この金親さんの言葉にはただただ深く頷いていました。

 

開放的な里山風景が広がっていながら、都心までも近い絶妙な地理、気候に恵まれた千葉市。

そんな千葉市で農業を営む金親さん、中新井田さんはどこかおおらかで、ご自身のやりたいことを楽しんでお仕事にされているようでした。

 

笑顔でお話をしてくれ、実際の里山体験でも丁寧にレクチャーをしてくれます。

都会の喧騒から放たれて、千葉市のひとたちの温かさに包まれながらほっこり里山体験を過ごすスローな1日も、たまには良いのではないでしょうか?

わたしの田舎谷当工房の基本情報、アクセス

わたしの田舎 谷当工房(わたしのいなか やとうこうぼう)

TEL:043-239-0645

URL: http://satoyamaasobi.com

千葉市若葉区谷当70

問合せ 9〜20時(すべての体験は要事前予約)

メール:yatoukoubou@gmail.com

休み 無休

アクセス 千葉都市モノレール千城台駅から車で約10分、さらしなバス(農政センター行きルートAで谷当下車、徒歩1分

※わたしの田舎 谷当工房の商品は地方発送も可能。詳細はHPを参照