美しくも懐かしい風景を見にいく休日

小湊鉄道

「小湊鉄道」でレトロ旅。フォトジェニックな風景を探しにいく休日

千葉には、四季折々に美しい風景が見られる景勝地が多数あります。その代表格が、全国的にも知名度が高く、県内外から観光客が訪れる「小湊鉄道」沿線です。

千葉県市原市「五井駅」から夷隅郡大多喜町「上総中野駅」までの約40キロメートルを結ぶ「小湊鉄道」。昭和の香りを濃厚に残した駅舎や車両などは、映画やドラマの撮影でも数多く使用されており、その沿線には季節ごとに様々な花が咲き、人気の観光スポットになっています。

「小湊鉄道」に乗って、フォトジェニックな風景を探しにいきませんか?

小湊鉄道ってどんな鉄道?

小湊鉄道は、大正14(1925)年に開通した非電化・単線の路線。JR千葉駅から約20分の「五井駅」から、「上総中野駅」までの全18駅を結んでいます。

平成29(2017)年には「五井機関区機関庫」や「里見駅」など小湊鉄道の22施設が、国の登録有形文化財に認定されました。また、2018年には小湊鉄道と沿線の景観が、千葉県により「ちば文化遺産」に選定されています。

駅舎や発電所など、大正時代に建設された趣のある建物が沿線に立ち並び、まるで過去にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。

ただ乗車するだけでも観光気分が盛り上がる「小湊鉄道」ですが、今回はおすすめの楽しみ方を3つ、紹介します。

小湊鉄道沿線観光-1- レトロな駅舎の情景を楽しむ

「小湊鉄道」に乗るとまず驚くのが、そのレトロな駅舎の佇まい。

写真は始発駅の「五井駅」での一コマ。歴史ある鉄道だけあって、雰囲気が抜群ですよね。映画の世界に迷い込んだような、不思議な気分になります。

五井駅の改札口手前では、五井駅名物の駅弁を販売しています。

特に人気なのは、左の「あさり弁当」(500円)と、右の「かまとろ丼」(450円)で、千葉県の山海の幸がたくさん詰まっています。

お値段もとってもリーズナブルですよね。旅のおともに、購入してみてはいかがでしょう?

こちらは、無人駅の「上総鶴舞駅」。

上総鶴舞駅は「関東の駅百選」に認定されていて、駅構内には電気を駅舎などへ供給した発電所が残っています。

上総鶴舞駅の駅舎内です。改札横にある、かつてきっぷを販売していた出札口からも歴史を感じますよね。

写真を撮影した秋の休日、線路の向こう側では柿が実を付けていました。駅のあちこちを眺めているだけで楽しいので、次の列車まで時間が空いても退屈しませんよ。

また、レトロな駅舎風景を眺めるだけではなく、駅舎自体が観光スポットになっている駅も。写真は、終点「上総中野駅」の手前、ハイキングの起点としても有名な「養老渓谷駅」構内の足湯です。

列車を見ながら足湯に浸かるという珍しい体験ができる駅なので、たくさん歩いた旅の疲れを癒したい時は、こちらも合わせて行ってみてくださいね。

足湯の利用料金は140円(入場券をお求め下さい)ですが、小湊鉄道の乗車券を持っている方や、駅の駐車場利用者は無料で入ることができます。

小湊鉄道沿線観光-2- 花々と列車が織りなす美しい風景を見る

小湊鉄道沿線が特に賑わうのが、「花」のシーズン。

小湊鉄道沿線では、春は桜や菜の花、5~6月は新緑、秋は紅葉…と、訪れるたびに違った表情を見ることができます。

列車を降りて、レトロなトロッコ列車と自然が調和する風景をカメラに収めるのも一つの楽しみ方。誰でも素敵な一枚が撮れること間違いなしです。

小湊鉄道沿線で花風景を楽しむなら、特におすすめしたい季節はやっぱり春。菜の花と桜が織りなす、美しい風景を見ることができますよ。

菜の花の開花時期は例年3月中旬〜4月上旬ですが、サクラとの競演を狙うなら3月末〜4月初旬頃に訪れましょう。

※写真は飯給(いたぶ)駅で撮影

山々が紅葉に染まる秋の風景も見ものです。

車窓から渓谷を眺めながら、赤や黄色、緑のコントラストを堪能しましょう。

※写真は第四養老川橋梁で撮影

小湊鉄道沿線観光-3- 季節・日時限定「トロッコ列車」に乗車

1、2で紹介した小湊鉄道の駅舎風景、そして花や紅葉風景を最大限に楽しむなら、「トロッコ列車」に乗車するのがおすすめです。

小湊鉄道では、3〜12月の金〜日曜(指定日)に「里山トロッコ列車」が走っています。運転区間は「上総牛久駅」〜「養老渓谷駅」まで。昔懐かしいフォルムと、レトロな内装が「おもちゃみたいで可愛い」と人気なほか、最大の特徴はそう…

展望車に窓ガラスがないこと!

大きく開けた車窓から、自然の大パノラマを楽しむことができます。

トロッコ列車に乗りたい場合は、乗車日の1カ月前から2日前までに電話(0436-23-5584、受付時間10:00-16:00)または里山トロッコ列車のHPから予約してくださいね。

まとめ

小湊鉄道に乗って素敵な風景を探しに行く旅は、いかがでしたか?

「なんでも早く、便利に」という風潮の現代だからこそ、列車に揺られながらのんびり旅をする時間は貴重なのかもしれません。

たまには頭の中を空っぽにして、歴史を感じる建物や、ずっと昔から人々を見守ってきた大自然に触れながら、“ただ目の前のものに感動する”贅沢な時間を過ごしてみませんか?

「富田さとにわ耕園」でも美しい花が見られます

小湊鉄道で出会える美しい風景を紹介しましたが、千葉には他にも、美しい自然を満喫できるスポットがたくさんあります。

特におすすめなのが「富田さとにわ耕園」です。千葉都市モノレール「千城台駅」から、車で約15分ほどで到着します。

周辺の畑には、春のシバザクラをはじめ、ツツジやアジサイ、コスモス、ヒガンバナなど、季節の花が美しく咲いています。

4月中旬に見頃を迎えるのはシバザクラ。

園内には12万株ものシバザクラが植えられていて、まるでカラフルなカーペットのよう。「千葉を代表するインスタ映えスポット」といわれているのも納得ですね。

シバザクラが咲く頃には、ネモフィラも一斉に開花します。晴れた日は、青空とネモフィラブルーが一緒に写った、まるで絵画のような一枚を撮影することもできますよ。

この時期にはポピーも見頃を迎えるので、耕園を訪れる絶好の季節です。

10月上旬〜中旬に見頃を迎えるのは、コスモス。耕園全体がロマンチックな秋色に染まります。

このほか園内では、5月にツツジ、6月にアジサイ、9月下旬にヒガンバナを見ることができます。色とりどりの花は見ているだけで元気をもらえるので、ぜひ季節ごとに訪れてみてください。

今回取材したスポットはこちら